投打が全くかみ合わなかった。DeNAは23日、広島戦(マツダ)に0―6で完敗を喫し、2連敗。借金も2に膨らんだ。

 先発マウンドに立った上茶谷大河投手(25)は6安打6失点で6回途中KO。3回に堂林の先制2ランを被弾しながらも粘りの投球を見せていたものの、6回に入ると遊撃・大和の失策に加え、4本の長短打でメッタ打ちにされて力尽きた。

 打線も相手先発・森下から8安打を放ちながら得点圏で1本が出ず、7回まで8残塁。終わってみれば3投手の継投策で屈辱の零封リレーを食らった。

 今季初黒星となった上茶谷は「先制点を与えてしまい、相手打線に勢いづかせてしまったことが1つ目の反省点です。2つ目は、ピンチ場面で丁寧に投げていたところを(0―2の6回一死満塁から2点適時打を浴びた)坂倉選手は力ずくでいってしまい、良くない結果になってしまいました。次回登板までに、ライン出しをもう一度し、修正していきたいです」と振り返った。

 試合後の三浦大輔監督(48)も顔をしかめて「走者は出したけど、もう一本が出なかった」。チームは広島に前日22日も1―6で完敗しており、開幕から5連敗中。まだ〝天敵〟を相手に1つも勝ち星がない。しかも、ここ3試合(21日の阪神戦は6回裏降雨コールド)で27安打17失点を喫している投手陣の不安定ぶりも気がかりだ。

 開幕から4週間が経過し、貯金生活に入ったのは今月1日のわずか1日のみ。なかなか浮上のきっかけがつかめず、チームはシーズン序盤から苦しい戦いを強いられている。