中日・立浪和義監督(52)を本紙評論家・前田幸長氏が直撃。15日から第4クールに突入し、いよいよ対外試合も始まって実戦練習が本格化する沖縄・北谷キャンプで新指揮官の胸中に迫った。


【前田幸長・直球勝負】凛とした姿には昔と変わらないオーラが漂っていた。やっぱり立浪監督には竜のユニホームがよく似合う。かつて中日時代、チームメートとして苦楽をともにし、いろいろとお世話になった「タツさん」は、私にとって兄貴のような存在だ。

 ベンチで「いきなり監督になって大変なんじゃないですか」と問いかけると「いやいや、大変だっていうのは特にない。逆にヒマだよ」と笑った。もちろん、謙遜しているだけでウソに決まっている。忙しくないわけがない。各選手の調整具合を日々入念に目配りし、コーチ陣の意見も吸い上げながら、納得がいくまで話し合う毎日が続いている。

 今オフ、中日は特に目立った補強を行わなかった。だが、立浪監督に聞くと「これで十分戦えるやろ」と自信満々に言い切った。30発以上打てる右の大砲の獲得を熱望していると報じられたことも一時あったが、今は強い口調とともに「(コンスタントに)30発打つやつなんて、なかなかいない。そんなのおらんし、いらん。そう考えたら今の戦力で十分戦えるよ」と胸を張った。

 おのおのがハードな練習メニューをこなす春季キャンプで、現有戦力の底上げもうまくいっているようだ。立浪監督との会話の中でクローズアップされた〝若竜〟が、3年目の19歳・岡林勇希と2年目の24歳・三好大倫の外野手2人。「岡林と三好はいいね。足が速い」と評していた。今季は機動力野球に重点を置いていることも彼らの評価ポイントにつながっているのだろう。

 開幕を見据え「大体スタメンは見えている」とも語った立浪監督。就任1年目からの躍進へ、確かな手応えをつかんでいるのは間違いない。(本紙評論家)