中日・平田良介外野手(33)が18日、愛知・豊田市の「JPCスポーツ教室豊田」で自主トレを公開し、外野のレギュラー再奪取へ自信をのぞかせた。

 昨季は打撃不振で4月下旬に二軍落ちすると、7月に異型狭心症を発症。結局、21試合の出場にとどまり打率1割5分5厘と不本意なシーズンで終えた。「突然のことで、急に嘔吐したり、呼吸ができなくて緊急搬送された。人生の中でも味わったことのないことを2021年は体感した。一度死ぬかもしれないことを体験してからは命の大切さを感じたし、簡単に〝命をかけて〟という言葉は使えなくなった」と打ち明けた。

 しかし、今オフはヨガに取り組んで呼吸を整え、ハードなトレーニングも問題なくこなせており、体調も約98%まで回復。「まだまだ老け込むような年ではない。もう1回レギュラーを勝ち取ってチームの代表としてプレーしたい」ときっぱり。

 岡林や伊藤、三好のほかにも根尾や阿部が外野にコンバートされ、新人ではブライト、鵜飼、福元の右の大砲候補が入団するなどライバルがひしめいている。それでも平田は「相手はそこではない。新人をライバルにしているようではレギュラーは取れない」と〝敵〟はおのれ自身だけだと自信たっぷり。今季は頼もしい平田が帰ってきそうだ。