政府がプロ野球、サッカーJリーグなどの外国人選手の家族についても入国を認めることを関係団体に伝え、8月上旬から適用していたことが20日までに分かった。

 新型コロナウイルスによる入国制限で家族の来日が許可されず、選手本人が退団、帰国するケースが頻発していたが、人道上配慮すべき事情があると判断した。

 政府はコロナ禍でも外国人の選手や指導者はスポーツの公益性から「特段の事情」があるとして、徹底した防疫措置を条件に日本入国を例外的に許可している。 

 一方で、その家族は特例扱いとはならず、プロ野球では巨人のジャスティン・スモーク内野手、西武のエルネスト・メヒア内野手らが来日できない家族と過ごすため、シーズン途中に退団。昨年までオリックスに8年間在籍したブランドン・ディクソン投手は「家族揃っての来日」を望んだものの外務省からの家族ビザの発給が難航し5月、球団に退団を申し入れていた。

 こうしたことを背景に、政府は選手の家族が配慮すべき事情に当たるとして、選手と同様に例外的に入国を認めることを7月下旬に関係団体に通知した。サッカーのJリーグなども対象となる。