楽天・田中将大投手(32)は15日のオリックス戦(ほっともっと)で7回打者27人に92球を投げ、6安打3失点8奪三振。2―0で迎えた6回、吉田正に痛恨の8号逆転3ランを被弾して試合も3―4で敗れたため、3敗目(2勝)がついた。防御率は3・19。チームは連敗で、ソフトバンクに首位の座を明け渡した。

 試合後、田中将は「6回の3点が勝負を分けてしまったと思う。いい投球はできたと思いますけど、やはりああいうビックイニングをつくって、逆転まで一気にされてしまうとキツくなる。いい投球はできたけど、勝てる投球ではなかったということです」とそれまでの好投を無にした6回の3失点に言及した。

 一方で、石井監督は「あそこらへんはもう少し攻撃的にいってもよかったのかなというのはありますかね。吉田正に関していえば、太田(のリード)が逃げ過ぎているかなと思う。(本塁打のツーシームは)太田の出したサインなので。もう少しチャレンジしてもいい場面ではあったと思います。今日の吉田との対戦の中で、あそこらへんは想像のつくところだった」とコメント。

 前の2打席からの流れの中で女房役・太田の配球にもうひとつ、注意深さが足りなかったと逆転3ランに至る要因を指摘していた。