阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(22=近大)が14日の巨人戦(甲子園)に「6番・右翼」として先発出場。4回の第2打席に、左翼ポール際への先制4号ソロを放った。
 

 相手投手は左腕・高橋優貴。カウント1―1からの外角低め143キロを逆方向へ力強く弾き返した。左翼席へ着弾した打球は一度はファールと判定。しかし矢野監督の要求したリプレー検証により、打球は左翼ポールを〝巻いていた〟ことが判明。すぐさま判定は覆り本塁打と認定された。

 CS放送スカイAでこの日の試合の実況を担当した掛布雅之氏(65=阪神レジェンドテラー)も、審判すら欺いた規格外弾道に思わず絶句。「この打球をあそこまで押し込めるとなると…。普通、右投げ左打ちの打者となると『左手の押し込み』ってのは弱くなるはずなんです。(巨人の主砲)岡本くんもビックリしたんじゃないんですか。あれだけ差し込まれ気味になりながら(の当たり)でしたから。甲子園が狭く見えます」と手放しでほめちぎった。

 暫定的ながら、現時点でオープン戦本塁打王レーストップに躍り出た佐藤輝。「ツーアウトでしたが、甘く入ってきたボールを上手く捉えることができました。伝統の一戦と呼ばれる巨人戦で打つことができて良かったですし、これからももっと打つことができるように頑張ります」と球団を通じコメントした。