楽天・田中貴が新天地で移籍会見 背番号55は「松井秀喜さんというイメージ」

2020年09月30日 15時04分

オンラインで入団会見を行った田中貴也

 巨人から楽天に金銭トレードで移籍した田中貴也捕手(28)が30日、オンラインで入団会見を行った。

 スーツ姿で会見に応じ、引き締まった表情を見せながら「まだ実感はあまりないが、今日から楽天イーグルスのためにリーグ優勝、日本一のためにやってやるぞという気持ちでいっぱい。今年も優勝争いしているチームの一員になれることを誇りに思う」と力強い言葉を口にした。

 新天地の印象については「則本さん、涌井さんだったり、球界を代表するピッチャーや、若いピッチャ―も多い」と述べた上で「そういった方々とバッテリーを組めるのが、とても楽しみ」と続けた。一方、新しい背番号「55」に関して質問が及ぶと、やや恐縮気味に「(55は)本当に松井秀喜さんというイメージしかないです」と笑みを浮かべつつ「ジャイアンツの選手からは『55か!』とびっくりされたが、イーグルスの55は田中貴也と言われるように頑張りたい」と言い切って白い歯をのぞかせた。

 また、石井一久GM(47)もオンラインで取材に応じた。同GMは田中貴の獲得へ動いた理由を「現状チームでは(捕手の)足立、太田がケガをしているが、その手薄になったスポットを埋めるという浅はかな考えだけではない」と前置きし「今年のドラフトは優先したいポジションがあるので捕手に使う枠がないことも1つ。その中で(田中貴は)安定性もあって精度の高いスローイングを1・9秒台で投げられることも把握できた。彼が捕手としてワークできる環境がウチにはある」と力説した。

 今月30日直前の期限ぎりぎりで成立した今回の駆け込みトレードを含め、巨人との〝商談成立〟は今季3例目。石井GMは「トレードで活躍の場があるのは僕はいいことだと思っている。ウチに来てもらって良かったということもあれば、そこに行って良かったというのもある。成長の場所になってもらえらたらいいし、各球団もそういう流れになってもらえればいい。(放出した選手が)活躍されて『しまった』と思うことは古臭い考えだ」と持論を展開し、旧態依然とした風潮残る日本球界に一石を投じていた。