新人完封一番乗り!鯉ドラ1・森下 地元・大分の期待は276勝「稲尾様」

2020年08月15日 05時15分

【左】阪神戦で適時打も放った広島・森下【右】西鉄時代の〝鉄腕〟稲尾

 鯉の新人右腕が大仕事だ。広島・森下暢仁投手(22)が14日の阪神戦に先発し、12球団の新人一番乗りとなる完封で4勝目を挙げた。9回2安打無四球、12奪三振と猛虎打線を寄せ付けず「前回(7日の阪神戦)は4点を取られてしまいましたが、今日はしっかりと抑えることができました」と喜びを爆発させた。

 地元・大分では中学時代から逸材としてその名をとどろかせ、大分商時代は高校通算5本塁打ながらセンスある打撃にもプロのスカウトが注目。地元・九州のソフトバンクが野手指名を検討するほどだった。当時は「将来は投手か、野手か?」で県の球界関係者の間でも話題になったという。

 だが「森下だけは『絶対に投手』という声は高校時代から根強かった」と語るのは現在、パのフロント業務に携わる大分出身の球界関係者。単にプロで成功するレベルではなく「球史に残る投手になるのでは…というほど投手として非凡さが際立っていた」という。

「大分は最近も野村謙二郎(元広島)や内川(ソフトバンク)など打者は名球会選手もそこそこ輩出してるけど、投手は別府出身の西鉄・稲尾さんの後、200勝レベルで結果を残した人間がずっと出てきてない。そんななかで森下は『もしかしたら?』の雰囲気を常に醸し出していた」(前出関係者)

 地元の森下への期待値は「神様・仏様・稲尾様」で知られる通算276勝の稲尾和久(故人)の再来レベル。この日は6回に自ら適時打も放ちプロ初打点も記録した。郷里では〝鯉の伝説右腕〟が誕生することを期待されている。