「宇宙人」から「仙人」になったDeNA・井納が再ブレークの予感

2020年08月05日 06時15分

再ブレークの期待がかかる井納

 ハマのベテラン右腕に復活の予感が漂う。DeNA・井納翔一投手(34)が4日の中日戦(横浜)で7回を82球、6安打無四球無失点。チームは3―0で快勝し、自身も今季3勝目を飾った。

 試合後は「素直にうれしい。真っすぐが両コーナーに決まっていたので、しっかり利用しながら投げた。嶺井がいいリードをしてくれたので、何とか抑えることができた」。その後は表情を引き締め「もう34歳になるし、若くもない。今までの経験を踏まえて、丁寧に低めに投げた結果、ピンチでも抑えられる投球になったと思う。先発陣は僕以外、全員20代で若いので、最後までローテーションにいられるように頑張りたい」とも口にした。

 7月9日の広島戦(マツダ)以来、約1か月ぶりの白星となったが、ここまで2試合連続で黒星となっていたものの今季のマウンドはおおむね安定している。先発5試合3勝2敗、防御率2・48。2年前のオフにクリーニング手術を施した右ヒジの状態については「プロ入りした時のようにいい」という。

 そんな右腕にチーム内から「今季はプロ入り後、最高の成績を収めるのではないか」との期待も湧き起こっている。「以前は時折ブッ飛んだ発言をしたりすることで、マスコミから『宇宙人』というニックネームをつけられていたが、近年はそんなことを忘れるぐらいに別人になっていますよ。言葉の一言一句に重みがあって、まるで『仙人』のように達観している。苦労や浮き沈みを経験した人だから精神力もすごいものがあるし、それが今季は右ヒジのいい状態と重なっていくのではないでしょうか」(球団関係者)

 自己最多は2014年の11勝で、2桁勝利もこのシーズンのみ。プロ8年目の元エースが〝再ブレーク〟を果たせば、チームもますます波に乗りそうだ。