西武・松坂大輔投手(39)が25日、東京五輪の開催が来年夏ごろまでに延期されたことを受け持論を語った。

 プロ野球の開幕が4月24日以降に延期されることが決まってから松坂はこの日初めての全体練習に参加した。キャッチボールではパートナーとなった平井と距離を開きながら遠投、そして距離を詰めてからは投球の強度を上げながら念入りなセッションを行った。終了後は平井の疑問に答えるような形で投球に関する体の使い方をレクチャーする姿も見られた。

 松坂はまず開幕延期について「選手は言われたところで合わせていくしかない。(4月24日も)決まりではないとボクは思っているので。できることなら試合で投げながら状態を上げていきたい。ピッチャーの方が調整は難しい感じはします」と言及。一方で、今夏から約1年後に延期された五輪について持論を語った。

「今のところ野球はあまり影響がないのかなという感じはします。ボクらはレギュラーシーズンを戦いながら選ばれる選手は選ばれていく。他の競技とはそこが違うのかなと思う。オリンピックだけに合わせるということはしないと思うので野球は大丈夫じゃないかという気はします。(日程変更については)ボクらがコントロールできるレベルではないと思うので決まった日程に合わせていくしかない」

 西武入団2年目(2000年)に出場したシドニー、同6年目(04年)のアテネと2度の五輪出場経験のある松坂だけに、言葉を選びながらも自らの経験に基づいた選ばれる選手側からの見通しを語っていた。