西武・松坂 新兵器は極上カッター

2020年03月14日 16時30分

オープン戦2度目の登板に向けて調整する松坂

 14年ぶりに西武に復帰した松坂大輔投手(39)が15日に、ヤクルトとのオープン戦でソフトバンク時代の16年3月16日(オープン戦)以来、4年ぶりに本拠地・メットライフドームのマウンドに立つ。登板前々日となった13日は古巣復帰後初めて西武のユニホーム姿で試合前の本拠地練習に参加。前々日のルーティンであるブルペン調整は行わず遠投、ランニングメニュー中心の調整を行った。

 2日後に迫った本拠地登板については無観客試合ということもあり「まだオープン戦なんで(特別な感情は)ないんじゃないですか」。目指す開幕ローテーション入りを勝ち取るために目の前の課題克服だけに集中している。

 その課題のひとつがカットボールの修正だ。3回4安打2失点だった前回登板の広島戦(8日、マツダ)では、失点場面で甘く入ったカットボールを痛打されている。全盛期のパワーピッチングからボールを動かして凡打を打たせる投球への完全シフトが生き残る道だからだ。

 松坂のカットボールについて、チーム内でも指折りの“松坂マニア”である木村はキャンプ中に体感した極上カットについてこう証言する。「一度、南郷のブルペンに立たせてもらったんですよ。その時、インコースにカットが来てすごいなと思ってぼうぜんと立っていました。(投手時代の)ボクは2ボールから変化球でカウントを取れないピッチャーだったんで、あの『インカット』は考えられない。基本、カットボールは(打者の)外に投げる球ですから。ボクには投げられないしコントロールできない。初めて見る打者は見逃すしかないですよね。いきなり打ちにはいけない。自分の体の方に向かってきて最後にキュッと曲がる球なんで」

 右打者の内角に食い込み、左打者には外角のボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる「バックドア」のカッター、またはスライダーを39歳の松坂はカウント球、もしくは見逃し三振を取るための武器にしようと考えている。

 捕手の岡田も「あれは打者が動けない。ウチの平井以外、めったに投げる投手もいませんし、あれが決まれば投球の幅が広がって何でもできますよ」と太鼓判を押す。

 しかし、その精度には改善の余地があるよう。松坂のローテーション入りのカギはこのカッターの修正が握っている。