中日・与田剛監督(54)が「セ・リーグDH(指名打者)制」の導入案について賛同意見を主張した。

 昨季の日本シリーズでソフトバンクに0勝4敗と完敗を喫した巨人・原監督が先陣を切って公の場で提言したことで物議を醸してきた。8日に放送された「NHKサンデースポーツ2020」で実現したセ・リーグ6球団の監督座談会でも原監督は改めてDH制について持論を述べており、与田監督も心を動かされたようだ。

 12日にナゴヤドームで行われた全体練習中に指揮官は「とりあえず、セ・リーグでも何試合かやってみたらいい。セ・パ両リーグでこっちが10試合はDH、向こうは(投手が)打席に立ったりして。両リーグのファンがそれをどう感じるか、アンケートを取ってみて面白いとなればやってみてもいい。やっぱり面白いものを提供しないとね」と訴えた。

 DH制が導入されれば、2年目の根尾やドラフト1位・石川昂弥内野手(18=東邦)ら野手の一軍出場機会が増える。チーム関係者は「ウチにはいい打者が結構揃っているし、根尾や石川昂といった客を呼べる野手がいるけど、守るポジションがない。DH制だと競争が激化するし、根尾や石川昂を使うためにもウチにとっては導入は願ってもないこと」とチームとしても大賛成という。

 与田監督は「交流戦で現状も少しはやっているんだからもっと増やしてみて、試合数とか年数とか重ねていって、それでセ・リーグにタフな打者やタフな投手が生まれるのかやってみればいい」と力説したが、果たしてどうなるのか。