ソフトバンク・柳田 イチロー流を貫けば「40歳まで現役」と新井打撃コーチが太鼓判

2020年02月18日 11時00分

キャンプを訪問した亀田史郎氏(右)とポーズを決める柳田

【赤坂英一 赤ペン!!】ソフトバンクと7年契約を結んだ柳田は今キャンプ、「リハビリ組」で調整中だ。昨年は開幕直後の4月に左太もも裏を痛めて戦線離脱し、11月には右ヒジも手術。現在は時折、二軍の球場で黙々と特打をやっている。

 左方向へ詰まり気味に飛ぶ打球が多く、柳田が「アカン!」と不満げに漏らすことも多い。が、そんな柳田を王会長と見守る新井二軍打撃コーチは「状態はいいですよ」と、こう解説してくれた。

「左方向へ詰まったような打球が飛ぶのは、柳田の(ミート)ポイントが近いから。近くで捉えて、パワーでスタンドまで持っていく。ポイントが少し前になると、右へも本塁打が打てます。心配する必要はありません」

 そう言って、王会長や自分が指導したイチローと比較し、柳田は打撃スタイルが根本的に違うこと。それだけ柳田がいかに独特の打撃をしているかということを、新井コーチはかんで含めるように語ってくれた。

 自らも現役時代2038安打を記録した打者だけに、技術論には大変説得力がある。では、7年契約を結んだ柳田が今後、気をつけなければならないことは何か。新井コーチは2006年、球界初の7年契約を結んだ松中を引き合いに出した。

「松中はヒザの故障で休みがちになり、現役晩年は尻すぼみになった。柳田も手術した右ヒジより、左太ももをしっかりケアしないといけません。これからは年齢を重ねるにつれて、より下半身の状態が重要になってきます」

 ただし「シーズン中に休み休み出場するのはかえってよくない」と、新井コーチは指摘する。

「年を取ったら、若いころ以上に試合に出る必要がある。休みを挟んだりしたら、逆に衰えが進むんですよ。柳田なら、しっかりと体のケアをすれば、35~36歳までは十分、毎試合スタメンで出場できます。45歳までプレーしたイチローもそういうタイプだった。スタメンが減ってからもベンチ裏でスイングやトレーニングをして、汗をかくことを怠らなかった」

 打者としてのタイプは違えども、柳田がイチロー流のスタイルを貫けば「40歳までプレーできる」と言うのだ。柳田自身は7年契約満了後、38歳での引退を示唆しているが、新井コーチの話を聞くと、いかにももったいない気がしてくる。

 ☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」出演中。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」(講談社)などノンフィクション増補改訂版が電子書籍で発売中。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。ほかに「すごい!広島カープ」(PHP文庫)など。最新刊は構成を務めた達川光男氏の著書「広島力」(講談社)。日本文藝家協会会員。