パイレーツの筒香嘉智外野手(29)は20日(日本時間21日)の敵地シンシナティでのレッズ戦に「2番・右翼」で出場し、初回に12試合ぶりのアーチとなる8号先制ソロを放ち、3回にも適時打を放ち、4打数2安打2打点、1三振だった。打率2割2分3厘。チームは5―9で逆転負けした。

 久々の一発が飛び出したのは初回一死無走者だった。相手先発の右腕グティエレスが初球、94・3マイル(約152キロ)の内角直球を豪快にフルスイング。角度22度で打ち出した打球速度106・6マイル(約172キロ)の弾丸ライナーはあっという間に右翼席に突き刺さった。飛距離375フィート(約114メートル)の8号先制ソロだ。昨季レイズで放った8本に並び、シーズン最多タイとなった。

 2―0の3回無死一、二塁で1ストライクからの2球目、78・3マイル(約126キロ)のカーブをジャストミートすると106・2マイル(約171キロ)の痛烈なゴロは中前に抜ける適時打となった。マルチ安打は2試合ぶりで移籍後6度目だ。

 2番手の右腕セッサと対戦した5―4の5回先頭はカウント2―2からの5球目、チェンジアップに空振り三振。5―8の8回先頭は4番手の二刀流右腕ロレンゼンとマッチアップ。1ストライクからの2球目のカットボールを引っ張るも平凡な一ゴロだった。

 移籍後は31試合で85打数26安打、打率3割6厘、8本塁打、21打点。来季以降は未定だが、チームに欠かせない存在になっている。最後まで集中して、結果を出し続ける。