サンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙(電子版)は28日(日本時間29日)、信頼できる複数の筋からの情報として、「おそらくパドレスが本日中にもカブスのダルビッシュ有投手(34)をトレードで獲得する」と報じた。パドレスはすでに18年ア・リーグのサイ・ヤング賞左腕、ブレイク・スネル投手(28)のトレード獲得にもレイズと合意したと伝えられている。

 来季にかけるパドレスの意気込みはすごい。今年は若手打線の活躍で14年ぶりにポストシーズン進出。地区シリーズでドジャースに3タテを食らって敗退したものの、先発投手陣を充実させれば王者に対抗できると踏んでローテーションの強化に動いている。

 ダルビッシュの獲得に成功すれば、強力な先発3本柱が出来上がる。スネルは18年のサイ・ヤング賞に輝き、ダルビッシュは今年のナ・リーグ同賞投票で2位、ディネルソン・ラメット投手(28)は同4位だった。今季途中でトレード獲得したマイク・クレビンジャー投手(30)は右肘の側副靱帯再建術を受けて来季を棒に振るが、復帰する22年はさらにローテーションが強化される。

 また、パドレスは巨人からポスティングでメジャー入りを目指している菅野智之投手(31)にもアプローチしていると報じられている。もし、ダルビッシュのパドレス移籍が成立したら、菅野の動向にも影響が出るかもしれない。