MLB ブルワーズ戦など3カードが延期 黒人男性銃撃事件への抗議

2020年08月27日 11時07分

ブルワーズの本拠地ミラー・パーク

 ブルワーズとレッズはブルワーズの本拠地ウィスコンシン州ミルウォーキーのミラー・パークで26日(日本時間27日)に予定していた試合を延期した。米大リーグ機構(MLB)も認めた。さらにサンディエゴで予定されていたパドレス―マリナーズ戦、サンフランシスコで予定されていたジャイアンツ―ドジャース戦も延期された。

 きっかけはウィスコンシン州ケノーシャで23日(同24日)に黒人男性ジェイコブ・ブレークさん(29)が3人の子供が待つ車に乗り込もうとしたところ、警官が背後から銃撃された事件。ブレークさんは病院に搬送されたが下半身がマヒしている状態だという。

 このアナウンスに先立ち米プロバスケットボールNBAと選手会は26日に、同日予定されていたプレーオフ3試合を延期したと発表した。同州ミルウォーキーが本拠地のバックスが、ブレークさん銃撃事件に抗議してボイコットしたためだ。

 ブルワーズとレッズはは「ブルワーズとレッズの両チームの選手らは、今夜の試合を中止することを決めました。コミュニティーや国全体が苦しんでいる中で、本当に大事な問題。特に人種差別と警察などによる抑圧に注意を引きたいと思ったからです」との公式声明を発表した。

 ブルワーズの選手会を代表してブレント・スーター投手は「私たちのコミュニティーが傷つき、野球よりも大きな問題にフォーカスするため、今夜は試合をしないとレッズとブルワーズ共同で下した決断」とコメントした。

 ロッキーズのマット・ケンプ外野手は自身のSNSで声明文を発表。欠場を決断した理由を説明した。

「私は、私の人々が傷つき、苦悩している中で、今夜、自分が好きな野球をすることができません。差別に抗議する他のプロアスリートたちと並び、警察の暴力の被害にあったブラザーやシスターたちに敬意を表し、今夜の試合を欠場します」

 マリナーズのディー・ゴードン内野手は自身のツイッターに「この国は、とても真剣な問題をいくつも抱えている。私と、私のチームメートの多くにとってそれは不正、暴力、死。そして人種差別は深く個人的なものです。これは私のコミュニティーだけでなく、家族や友人にも直接影響しています。私たちのチームは今夜プレーしないと、全会一致で投票しました」と投稿した。

 米国全体で抗議の声が相次いでおり、長期化しそうだ。