【ロサンゼルス発】メジャーは本来なら26日(日本時間27日)が今季のレギュラーシーズンの開幕日だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で早くても5月中旬の見込みだ。そんな中、米大リーグ機構(MLB)は公式サイトで「Opening Day at Home」と題する企画を行い、30球団の印象的な1試合を公開している。

 エンゼルスは主砲マイク・トラウト外野手(28)が5打数5安打4打点と大暴れした2018年5月26日に敵地で行われたヤンキース戦だった。

 そのトラウトは、MLBが作成した「Opening――」のビデオでナレーターを務め、ファンにメッセージを送った。「Together(共に)」の言葉で始まり、ファンらへ団結や希望を訴えるトラウトの言葉に大谷翔平投手(25)が大きくうなずいている。一瞬だが、元気そうだ。

 キャンプ中止後、大谷の肉声は伝わってこないが、月刊誌スポーツ・イラストレイテッド・キッズの最新号の表紙を飾った。子供たち向けに分かりやすく書かれた特集の中で、元祖二刀流のベーブ・ルースについて語っているという。

 現在、エンゼル・スタジアムで調整中の大谷。数週間以内にブルペンでの投球練習を再開する予定だ。5月中旬以降なら二刀流で開幕を迎えることができるかもしれない。

 トラウトはカリフォルニア州ニューポートビーチの自宅からMLBネットワークの番組に出演。キャンプが中止となり、自宅に戻った後はチームメートのプホルスの自宅のジムでウエートトレーニング、近所のリトルリーグの球場でキャッチボールなどをしていることを明かした。「できることは限られているけれど、その中で、安全には細心の注意を払いながら、特に妻が妊娠中だから彼女の安全を気にかけながら筋力をキープすることを心がけているよ」と話した。