第104回全国高校野球選手権大会第8日(13日)第3試合で、37年ぶり2度目の出場の国学院栃木が優勝候補にも上げられた昨夏王者の智弁和歌山を破る〝大金星〟を上げた。11安打を放って5―3と逃げ切り、夏大会初めて2回戦を突破した。

 初回に二死満塁から6番・長田(2年)の左前適時打で先制。2―3と逆転を許した6回には平井(3年)の左翼線適時二塁打で同点とし、さらに一、三塁から長田の左越え適時二塁打で勝ち越しに成功。8回には平井の左越えソロ本塁打も飛び出して突き放した。

 投げては4投手の継投で最強打線を抑えた。5回まで中沢―平井―中川(いずれも3年)でリレーし、6回からエースの盛永(2年)を投入。4人で3失点に抑え、反撃の芽を断ち切った。日大三島との初戦で完投した盛永をリリーフに待機させ、状態の上がっていた3人を前に持っていく〝攻撃的〟プランが奏功した。

「継投で盛永につないでいくと決めていた。中川はケガで状態が上がっていなかったが、十分に調整して万全な態勢だった。おそらく智弁さんは盛永用の練習をしてくると思った。予測を立てた受け身じゃなく、攻めた采配ができたと思う。中沢も特殊なスライダーを投げるし、それは見ていないだろうと思った」(柄目監督)

 チームが大きな武器とするデータ班が細かく相手を分析し、打者の傾向を選手に伝達。配球やポジショニングに役立ている。指揮官は「データ班が身を粉にして作ってくれるおかげで、選手が楽しくできている」と目を細め、投打に活躍した平井は「智弁さんはどちらもいい投手。エース(塩路)はホームベース寄りに立ち、11番(武元)はストレートを張った。打てたのはデータ班のおかげだし、欠かせない仲間です」と感謝した。

 九州学院(熊本)との3回戦についても「1回戦、2回戦と違う戦い方を披露できたらと思う」と〝知将〟は目を光らせた。