第94回選抜高校野球大会の第3日(21日)第2試合で日大三島(静岡)が金光大阪に0―4で完敗。永田裕治監督(58)の聖地〝復帰白星〟はならなかった。

 エース松永(3年)が初回にミスも重なって3失点。5回の攻撃では二死満塁で打席に立つも空振り三振に倒れ、打線は4安打と相手エース古川を攻略できなかった。それでも永田監督は「一生懸命やった。松永は持てる力を全部出した」とねぎらい「まさかここまで来れるとはまったく思っていなかった。生徒に連れてきてもらい、信頼してついてきてくれた」とナインに感謝した。

 1994年から兵庫の名門・報徳学園を率い、2002年の選抜大会で優勝。春夏通算18度の甲子園出場を果たし、U―18代表監督もつとめた。2020年4月に同校監督に就任すると、長らく低迷していたチームを鍛え直し、昨秋の県大会、東海大会で優勝。わずか2年で38年ぶりの選抜切符をつかんだ。

 ユニホームを代えて聖地に〝帰還〟した名将は「教え子たちは違和感があると言うてましたが、私自信はまったくなかった」。それ以上に「こんなに早く連れてきてもらえるなんて感謝しかない。前任校の報徳では少なからず選手を集めていましたが、この2年生はまったく集めていないメンバーで甲子園に来れた。今までとまったく違う、指導者経験で経験したことのないことを彼らがやってくれた。やればできるということ」と夢舞台を現実にした選手のを称えた。