抗議殺到!聖隷クリストファーの〝不可解落選〟波紋 大人の事情で生まれた「前例」

2022年02月03日 06時15分

高野連の気に入る戦いをしないと選ばれない?(東スポWeb)
高野連の気に入る戦いをしないと選ばれない?(東スポWeb)

 第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕=甲子園)の東海地区(2枠)の〝不可解選出〟が波紋を広げている。昨秋の東海大会を制した日大三島(静岡)は順当だったが、確実視されていた準Vの聖隷クリストファー(静岡)が落選し、4強の大垣日大(岐阜)が選らばれた。日本高野連、静岡県高野連、さらに大垣日大にも抗議電話が殺到する騒ぎに。静岡県高野連の高橋会長は「聖隷さんのあの粘りを評価されなかった。高校野球って何なんだろう。何を信じればいいのか」と無念さをあらわにし、一方の大垣日大では聖隷クリストファーを気遣ってか、2日現在も学校ホームページで「出場決定」の報告はしていない。

 主催者関係者は「もう1校を中京3県(岐阜、愛知、三重)から選びたかったのだろう。これは主催者の裁量なのでどうしようもない」としたが、まさかの〝逆転選出〟にもかかわらず、鬼嶋選考委員の選考理由が「個々の力量に勝る」「甲子園で勝てる可能性が高い」などと不十分だったことで、さらに批判が集中。聖隷クリストファーに同情票が集まり、大垣日大には「辞退しろ」などと心ない言葉が浴びせられ、どちらにとっても後味の悪い結果となってしまった。

 これで地区大会決勝に進出したからといって安心できない「前例」ができてしまった。「例えば近畿とか九州はベスト4に入れば選抜が当確だったけど、今回のケースを見れば最後まで気が抜けなくなる。控え投手を試したり、余裕を持った試合ができなくなる。最後までいい内容を見せないといけない」(同)。選抜大会の一般枠は、地域性、試合内容を考慮しながら最後は選考委員による〝協議〟で決まる。明確な「線引き」がない以上、不公平感が生まれるのも仕方なく、選手はこれまで以上にベストを尽くすしかない。

関連タグ: