8年ぶりの初戦突破を果たした。第103回全国高校野球大会(甲子園)の第1日(10日)第1試合は日大山形が米子東(鳥取)を4―1で下し、夏の聖地で2013年以来となる白星を手にした。

 初回一死二塁から3番・佐藤(3年)が中前適時打を放ち、幸先よく先制点をもぎ取った。3回も佐藤、さらに4番・伊藤の連続適時打で2点を追加。6回にも斎藤の適時打で加点し、突き放した。

 8回0/3を投げた先発・斎藤(3年)は12安打を浴び、再三に渡って得点圏に走者を背負いながらも粘り強い投球で1失点に抑えた。4―1のスコアで9回無死満塁の大ピンチからマウンドに上がった滝口(3年)は1番・岩崎を見逃し三振、2番・藪本を空振り三振、3番・舩木を空振り三振。3者連続三振の圧巻投球で窮地をしのぎ、マウンドで勝利の雄たけびを上げた。

 試合後の荒木準也監督は、9回の場面について「こういう展開になるとは思わなかったが、よく滝口が最後投げてくれたと思う」と振り返り、安どの表情。「4―1になってからもランナーを残していた状況だったので、まず3点、4―3までの余裕は持ってマウンドに上がってくれと言った。最初のアウトで三振が取れたのが大きかった」とも続け、滝口の好救援を称賛していた。