昨年3月、千葉県松戸市立小3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9=当時)が殺害された事件で、殺人と強制わいせつ致死、わいせつ目的略取・誘拐、死体遺棄の罪に問われた元保護者会長の渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判の第7回公判が13日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれた。

 この日は証人として、2014年に渋谷被告と離婚した元妻の中国人女性が出廷。証言台の周りには、遮蔽板が置かれた。

 尋問で元妻は、北京語の通訳を聞きながら、流ちょうな日本語で返答。この元妻と渋谷被告の間には長男と長女がおり、事件当時(17年3月24日から行方不明)は同居していた。

 検察官から「なぜ離婚後、被告のアパートに住んでいたか?」と聞かれると「復縁という考えがあり、子供には、父母の両方がいたらいいと思った」と明かした。

 元妻は被告が所有していたキャンピングカーから押収された証拠品のSM器具については「私のものではない。見たことがないので、分からない」と返答した。

 また被告には、これまで“妻”と言える存在が4人いたようだ。近隣住民は「二十数年前、北海道で当時16歳のフィリピン人女性と結婚し、子供ができたが離婚。子は妻に引き取られ、被告は01年に千葉へ戻ってきた」と話す。

 さらに「千葉に戻った渋谷には、内縁の女がいたが、07年に中国人の女性(この日の証人)と結婚。2人の子をもうけたが離婚した後、東南アジア系の女と同居し、2人の子育てをしていた」(同)とも。

 女性に不自由したわけではなく、子供がいたにもかかわらず、なぜこのような残酷な事件を起こしたのか。14日の公判ではいよいよ被告人質問が行われる。