2017年12月23日、年末恒例のオカルト特番「ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル」がオンエアされた。番組では最新のUMA動画やUFO動画も流され、中には山口敏太郎が監修を行っているウェブニュースサイト「アトラス」で紹介した動画もあった。そのうちの一つ、間違いなく合成ではなかったケースが南アフリカで撮影された犬とともに行動する「ドッグボーイ」の映像である。
この動画は南アフリカの北ケープ州アップトンで撮影されてユーチューブに上げられたもので、長さ約3分の映像には四本足で這って歩く灰色の人間のような生物が映っていたのだ。
野犬の群れにも見えるのだが、その中にひと回り大きく骨格も違う生物が交じっている。一見、動物のようにも見えるが、後足が長く前傾姿勢のようになっているのが特徴的だ。また、周囲にいる野犬と比べると、ひょこひょこと跳ねるように動いているのも分かる。
撮影者は現地を車で運転している時にこの生物を見かけ、驚いて撮影を行ったという。大きな野犬か迷い込んだ野性動物かと思ったそうなのだが、姿や骨格が普通の動物とかなり違っていたので、正体を見極めるために追いかけたのだそうだ。動画では問題の生物を車で追いかけながらカメラを回していた様子が確認できる。
果たして、この生物は何だったのか。動画を見た人からは米国に出没するとされる未確認生物の「ドッグマン」や「ブルードッグ」ではないかとする説が出ていたが、実はこの動画に捉えられた人物は地元では有名なある人物だったことが後に判明している。この人物は犬とコミュニケーションを取ることができ、犬のまねをするのもうまい現地の少年だったのだ。
ネーチャーボーイという英単語がある。野生児とか自然児と日本語では翻訳されるが、まれに人間の子供が動物の群れに交じって野生の中で生き抜くことがある。有名な例ではインドの野生児アマラとカマラの例があるが、今となってはオオカミに育てられたものではないと否定されている。
日本の例になると某所に住んでいた姉妹がターザン姉妹として紹介されていた。しかし、彼女たちは野生児ではなく単に知的ハンディキャップのあった姉妹であったようだ。現在では純然たる野生動物に子供が育てられて野生児になるという概念はおおむね否定されている。しかしながら、ネグレクトや育児放棄により親の庇護を受けなくなった子供が動物に心を開き、一緒に活動する例はあるらしい。ニワトリに心を開き、一緒に暮らしていたチキンボーイや今回動画がアップされたドッグボーイはその顕著な例であろう。
知的障害のある子供たちはその改善も含めて動物に心を開くことが多い。ある意味アニマルセラピーなども子供たちが動物に心を開くきっかけになっているとも言える。知的ハンディキャップやメンタル面で問題がある子供もイルカや犬猫に心を開くことがあるのだ。それが極端になった場合、ネーチャーボーイと誤解されるような行動を取ることもある。
日本各地に残されていた山男や獣人伝説も、ひょっとしたら人間社会を嫌がり山の動物だけに心を開いた少年少女の成れの果てだったのかもしれない。












