【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#526】「グロブスター」をはじめ、世界中の浜辺に漂着するUMAは少なくない。先日、オーストラリアに「人魚に似た謎の生物の死骸」が漂着したのが発見され、話題になった。
先日、ボビー=リー・オーツさんがキャンプ場を探して、ケッペルサンズの海岸沿いを運転していたところ、奇妙な物体が浜辺に漂着して砂に埋もれているのを発見した。
「頭蓋骨が人間の形に似ていることに気づいた」彼女はすぐさま車を止め、現場に近づいてみた。それは確かに人間と同じくらいの大きさで、あばら骨なども確認できるものだったが、手足の骨だけでなく、大きな脊椎の先にまるで尻尾がついているような形状をしていたため、オーツさんは困惑したという。新種の生物の骨が流れ着いたのかと思った彼女はスマートフォンで写真を何枚も撮影し、SNSに投稿。この生物の正体が分かる人はいないか呼びかけたのだ。
大きさも何もかも、まるで人魚のような謎の白骨死体の正体は何だったのか。実は写真を見たロンドン動物学協会の専門家から、骨格から「イルカやネズミイルカのような小型の鯨類である可能性が高い」という回答が寄せられた。特徴的な頭部の大半がなくなってしまったか、砂に埋もれてしまったため、余計に人間の頭蓋骨のように見えてしまったのだろう。残念ながら、新種の動物ないしは人魚の骨という可能性は否定されてしまった。
しかし、昔の人ももしかしたら、このようなイルカや小型のクジラの骨を見て人魚を想像したのかもしれない。昔の人はゾウの頭骨を見て一つ目の巨人サイクロプスを想像したのではないかと考えられているが、妖怪や幻獣の伝説や証言はこういった出来事の積み重ねから生まれてくるものなのかもしれない。













