時は来た――。〝バカサバイバー〟こと青木真也(43=DDT)が8日、大みそかの格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.6 師走の尾張名古屋下剋上祭り」(バンテリンドームナゴヤ)で〝サクジュニア〟こと桜庭大世(27)を相手に、MMA(総合格闘技)の引退試合を行うと発表した。そして独占取材に応じ激白。その胸中は…。

 青木は8日に行われた「RIZIN.55」(ららアリーナ東京ベイ)の第2試合で関原翔のセコンドを務めた後、第8試合後に榊原信行CEOに呼び込まれて再登場しリングインした。脱帽して深々と頭を下げると「青木真也、2026年12月31日をもってMMAを引退します。最後の試合をさせていただけるとのことで」と声をしゃがれさせる。続いて登場した大世から「僕が、愛をもってしっかり介錯させていただこうと思います」と告げられた。

大みそかに対戦が決まった青木真也(左)と桜庭大世
大みそかに対戦が決まった青木真也(左)と桜庭大世

 大会終了直後、本紙の取材に応じた青木は率直な心境を「時は来た。それだけだ!」と、故橋本真也さんの名言を引用だ。かねて近い将来の引退をほのめかしていただけに「もともとその気では、いたからね。このタイミングしかないと思ったんだ」とメガネを光らせる。9月の朝倉未来戦からコンディションを維持したまま臨みたかったとして「年内に〝引退〟を片付けたかった。復帰をすることはない!」と断言した。

 だが、試合への意気込みを問うと「勝たなきゃいけないに決まってるだろ。勝たないと復帰できないじゃないか!」と聞き捨てならない言葉を吐く。その上で大世の印象を「〝あの子〟の強みは思い切りのいい打撃だ。そもそも、あの子が出てきたのは俺の友人の矢地のおかげだから。矢地が築いた幻想だから」とデビュー戦で矢地祐介をKOした打撃を警戒する。

 返す刀で、大世の父で15年末に対戦し勝利した桜庭和志について「で、どうなんだ。〝あの人〟はセコンドにつくのか?」。青木戦がMMAラストマッチになっている桜庭からは本紙の連載「桜道」で名前ではなく〝あの子〟と呼ばれ、対戦した際の戦い方を糾弾されたが「もしセコンドについたらハイキックを蹴ってやる」と口走った。

 試合に向けて環境も整っている。この日、太田忍に一本勝ちした鹿志村仁之介にも協力を要請。「快諾してくれた。感謝しかないわな」。同大会でRIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に挑戦する、秋元強真の練習パートナーも全うするとして「秋元さんとの練習が俺の練習でもあるから」とした。

 最後に、引退はあくまでもMMAのみと強調。「プロレスは引退しない。むしろプロレスにより集中するための引退だ。UWFルールの試合もオファーがあればするから」と話すと、南船橋駅から京葉線で去っていった。