格闘技イベント「RIZIN.55」(8日、ららアリーナ東京ベイ)で、前RIZINバンタム級王者の井上直樹(29)がイリスベク・ティレノフ(キルギス)に敗れて同王座挑戦権を逃した。
1Rからティレノフの怒涛の攻めにペースをつかむことができず、ラウンド終了間際にはラッシュでグラつくなど苦戦を強いられる。2Rには序盤に組みつかれてテークダウンされると、立ち上がろうとしたところでバックに回られるピンチ。これをなんとか脱出すると、距離を取ろうとしたティレノフを追いかけてパンチをヒットさせ、尻もちをつかせる。
だが、このラウンドの残り約2分で再びテークダウンされ、バックを取られてしまう。そこから首を狙われつつヒジ、拳を落とされた。それでもラウンド終了間際に腕十字をさばいてサイドに回り、打撃を落として意地も見せた。
最終3Rは両者が前に出る白熱の攻防に。ともに打撃を交錯させて顔面から流血する死闘となったが、判定0―3でティレノフの勝利。その瞬間、井上は天を仰いで悔しさをあらわにした。
一方のティレノフは、リングに上がってきたRIZINバンタム級王者のダニー・サバテロ(米国)とにらみ合い。そして王者に「井上選手の過去の試合をビデオを見て、レスリングの能力がないと思っていました。だからサバテロ、アナタはこんな簡単な試合にはなりませんよ」と挑発する。
これにサバテロも「お前は準備できているのか!?」と応じる。するとティレノフは「1時間休憩をもらえれば、いつでもできる!」とディスり合いを展開した。これにはABEMA PPVで視聴できる配信では、放送席から「通訳同士のバトルみたいになってる!!」と困惑の声が。
そこに大岡越前の如く登場したのはもちろん、榊原信行CEOだ。「ボコボコにしてやる!」と興奮するサバテロをなだめると「OK。一応、ドクターチェックして問題なければ、今年大みそかでタイトルマッチとして実現したいと思います」と〝榊原裁き〟。これにサバテロも「(ティレノフに)逃げ場はないぞ」と喜んでいた。












