大相撲の元小結臥牙丸氏のYouTube「ガガちゃんねる」に、元幕内明瀬山の深尾光彦氏が出演。現役時代の思い出を振り返った。

 深尾氏は「一番怖かった力士」を問われると「自分は時天空さん」と即答。臥牙丸氏が「俺、1回助けたの覚えてる?」と尋ねると、深尾氏は「覚えてます。(新十両で)初巡業の時に〝洗礼〟じゃないですけど、なんか…」と記憶をたどった。

 ここで臥牙丸氏は「〝お祝い〟として、新十両はみんな(巡業で)毎日、お客さんの印象にも残るようにかわいがられる(厳しい稽古をつけられる)。ぶつかり(稽古)で。いろんな関取衆から。俺は2週間で毎日、死ぬほどかわいがられた。本当に死んだなと思った」と巡業の慣わしを説明。

 深尾氏は「時天空関に『明瀬山、お前、最後にぶつかれ。四股踏んで待っとけ』と…。みんなぶつかって、最後に自分が残った時に、臥牙丸関がブワーッと走ってきてくれて。時天空関をボーン!と(突き)飛ばして『早く、みっちゃん(明瀬山)』と言って、そこで(臥牙丸に)ぶつかって。あとで時天空関が〝チェッ!〟みたいな感じになってた」と振り返った。

 臥牙丸氏は「絶対、これみっちゃんはヤバイなと思って。時天空さんはすごく怖かった。外国人だったけど、外国人の優しさはゼロだった。本当に怖い力士。巡業の時も守ろうと思った気持ちがすごかった」「(時天空が)向かってきたから『ウチの部屋(木瀬部屋)の後輩だから、俺が胸出すのが普通だろ』と言ったらそれで終わった」と回想。

 深尾氏は「次の日から雅山関が毎日(胸を)出してくれて助けてもらった。時天空なら? もう、ボッコボコでしょう」「覚悟はしてたところに(臥牙丸が)バーッと来てくれた」と先輩力士の気遣いに感謝した。