ボクシングのWBC世界フェザー級シルバー王者で同級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)が10月31日(日本時間1日)、WBO世界スーパーバンタム級1位カール・ジェームス・マーティン(フィリピン)に1―2で判定負けを喫した。
試合はマーティンが序盤から主導権を握る展開。ピカソは7ラウンド(R)にジャブを相手のアゴにヒットさせてダウンを奪ったものの、その後は攻勢に出ることができず。1階級下を主戦場としてきた〝伏兵〟のマーティンに屈し、シルバー王座のベルトを失った。
ピカソは昨年12月に世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と対戦し、判定0―3で完敗。プロキャリア初の黒星を喫した。フェザー級に階級を上げて臨んだ8月の復帰初戦は白星で飾ったが、この日の敗戦で世界タイトル挑戦が大きく遠のいた。
米スポーツ専門メディア「ESPN」は「キャリアでわずか1敗しか喫していないピカソは、マーティンのペースについていくのに苦しんだ。ピカソは(2戦前に)世界タイトル戦でパウンド・フォー・パウンドのスター選手である井上尚弥に敗れたばかりだった。マーティンはピカソがリズムをつかむ余地をほとんど与えなかった」「ピカソにとっては、またしても厳しい挫折となった」などと試合をリポートした。
ピカソはフェザー級転向時に「もちろん、いつか自分のキャリアについた汚点を消し去りたいし、リベンジの機会が訪れることを願っている」「もし将来、井上と再び対戦することになれば喜んで戦うつもりだ」などと発言。モンスターへのリベンジに意欲を示していたが、再戦の可能性は極めて低くなった。
かねて井上戦を熱望して公言したボクサーは実現前につまずき、実際の対戦にこぎつけてもその後のキャリアが低迷する傾向にある。ボクシングファンの界隈では、これらを総称して〝井上尚弥の呪い〟とも呼ばれているが…。これもその一つなのか。










