ボクシングのWBA・WBC・IBF世界バンタム級3位・那須川天心(28=帝拳)が企画、運営する2日間の祭り「天心祭」が31日、千葉・松戸市内の松戸中央公園で開幕した。取材に応じた那須川は、自身の発言がインターネット上で〝炎上〟したことついて、「俺にはいくら言ってもいい」と受け止める姿勢を示した。

 ダウンを奪いながらも判定で敗れた先月のWBC同級王者・井上拓真(大橋)戦後の「ボクシングで負けた」などの発言が批判を浴び、後日に一部メディアとの非公式会見を開いて真意を語るなどしていた那須川。この日も炎上について問われ「どうでもいい。お祭りに来てくれている人とか一緒いる人がすべてなので。気にする、気にしない、という言葉も言いたくない」と若干の嫌悪感をにじませた。

 とはいえ、批判は関心の表れの一つともいえる。以前から自由奔放な言動で賛否両論を呼ぶことが多い那須川も「社会的な問題になっていますけど」と行き過ぎた炎上には反対するが、「俺にはいくらいってもいい。みなさん、この世の全てのはけ口にしていただければ」と、自身に対する批判は受け止める考えを示した。

 昭和のプロレスラーの故アントニオ猪木を例に挙げれば、熱狂的な支持を集める一方で時には過激な行動が期待を裏切り、試合会場で暴動、放火が起きるという文字通りの炎上をすることもあった。放火などはもってのほかだが、それほどファンの関心を集めていたとも言える。それを聞いた那須川は「そうですね。熱狂が大事。しっかり熱狂を作ってるなと思う」とうなずいた。

 今後については、明確な再起宣言はしていないものの、練習は再開しているという。ボクサーとしてどこへ向かうかを問われると、「ボクサーだとか区切っていなくて、一人間としてどれだけみんなを盛り上げることができるかということを意識している。那須川天心という人間がボクシングを今やっているととらえていただけると、いろいろ見やすいかなと思う」と返答。最後は「業界を変えるというより、世の中を変えた方が早いと思う。今後は世直し宣言」と笑みを浮かべた。