ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士氏がYouTube「飯田覚士ボクシング塾ボックスファイ」で試合の採点方法について取り上げた。

 9月27日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者・那須川天心(帝拳)が王者・井上拓真(大橋)に0―3で判定負けし、王座獲得に失敗。昨年10月の王座決定戦に続いて連敗を喫した。この試合では7ラウンド(R)に天心が拓真からダウンを奪取。ただ、それ以外のラウンドで多くのポイントを重ねた拓真が勝利を収めた。

 飯田氏は「ダウンを取って10対8。ギリギリでも10対9、そんなに差がなくても。1ポイントしか差がないの?みたいな。ダウンを取ったら10対7とか、3ポイント差をつけるとか。そういうのがいいのではという意見が出たりしていて」と前置きした上で、次のように見解を述べた。

見解を語った飯田覚士氏
見解を語った飯田覚士氏

「逆にね、拓真 vs 天心を見たら、ダウンを取って10対8でいいんだとめちゃくちゃ思った。スリップダウンみたいなのが2回あった。あと、拓真チャンピオンがロープにつかまってみたいなのも。あそこでダウンを取ってたかもしれない。そんなことがあると、もう取り返しつかなくなっちゃう」

 さらに「やっぱり積み重ねていく面白さ。〝ダウン1個取ったら勝ち〟はないなと。そこから回復していくとか、その奥深さ、面白さってボクシングファンはみんな知っている。ダウン取られたけど巻き返すみたいな。それが消えちゃうのは、なんかなあと思う」と指摘した。

 その上で「ダウン2回取ったって、パンチはあるんだけど、ちゃんと練習してないヤツは後半ヘトヘトになって(ポイントを)取られまくって逆に倒し返されちゃうみたいな。そこまで含めたボクシング」「しっかり練習した選手、しっかり技術を持った選手がフラッシュダウンで負けちゃったがない。本当にしっかり準備して力のあるやつが12Rで勝つ。もしくはKO勝ちする。これはよくできたルール」と力説した。