周囲の期待に応えられるか。柔道の講道館杯全日本体重別選手権最終日(8日、ちばぎんアリーナ)、男子100キロ超級で2024年パリ五輪代表の斉藤立(24=JESエレベーター)は3位決定戦で手塚春太朗(東海大)を下して表彰台を死守。28年ロサンゼルス五輪へ望みをつないだ。
今大会はグランドスラム(GS)東京大会(12月5、6日)の選考会を兼ねた一戦。出場を逃せばロサンゼルス五輪への道が険しくなる中で、なんとか踏みとどまった。代表発表は9日だが「負けたらロスはないと思っていた。最低限でも入賞すればつながると思っていた」と汗を拭った。
パリ五輪後は2度の手術を経験。体重も約15キロ落とし、155キロ前後に減らすなど試行錯誤を重ねている。男子日本代表の鈴木桂治監督は「まだまだ物足りない内容。もっとできると思っている。総合的にまだまだ世界で戦うには厳しい」と辛口評価も、それは多くの柔道関係者がポテンシャルを見込むからこそだ。
同階級の日本勢は08年北京五輪の石井慧を最後に、五輪の舞台で金メダルから遠ざかっている。ある全柔連関係者は「最近でも仲間内の間で『立に頑張ってもらわないとな』と話していた。今の各選手の実力だと、世界で勝つことを考えた時には、立が結果を残さないといけないと思う」と声を大にする。
父の故・仁さんは1984年ロサンゼルス五輪95キロ超級で金メダルを獲得。親子二代でのロサンゼルス五輪金メダルへ、斉藤は「ロス五輪で勝つことが柔道人生の集大成」と不退転の覚悟を示した。












