新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でケニー・オメガ(43=AEW)とのV3戦に臨むIWGPヘビー級王者の辻陽太(33)が4日、かつての〝黄金時代超え〟の野望を明かした。団体旗揚げ55周年の節目にして、絶対的エース・棚橋弘至の引退後初の東京ドーム大会を迎える辻は、王者としての使命を激白。リングの内外で、隆盛を誇ったコロナ禍以前の団体を上回るつもりだ。
辻は3日広島大会で行われたノンタイトル3WAY戦でケニーに屈辱のフォール負け(もう一人はボルチン・オレッグ)。この結果を受け年間最大興行でのIWGP戦が正式決定した。同大会では他にも新日本選手とAEW勢のシングルマッチが多数発表され「俺にとってこれは新日本とAEWの全面対決。そして俺は新日本プロレスの大将だ」と豪語した。
「対AEW」の側面を抜きにしても、ケニーとの対戦はひそかに希望していたという。本紙の取材に「実は知り合いに招待された2年前の東京ゲームショウで、ケニーと偶然鉢合わせて。あいさつした後に何か言わないとと思って『いつかあなたのことを東京ドームで倒してやる』と言ったんです。当時はケニーも『ええ?』みたいな感じでしたけど」とエピソードを明かす。
唐突な対戦要求の奥底にあった思いは何なのか。辻は「リスペクトであり、コンプレックスがあるんだと思うんです。ケニーだけでなくオカダ(カズチカ)、内藤(哲也)…その世代の選手へのコンプレックスを抱えてるのは紛れもない事実ですね」と自己分析。辻を筆頭とした現世代は、2010年代に「黄金時代」を築いたOBたちをリング上で超える前に団体を去られてしまった。だからこそ「僕は内藤さんと一度タイトル戦をやりましたけど、基本的に僕たちが挑戦することさえ許されなかった壁を今回は越えるチャンスなので。今の選手ってここまで来たんだと見せることで、今のプロレスを盛り上げることにつながると思います」と、ケニーに勝つことの意義を強調する。
棚橋の引退試合(VSオカダ)が行われた今年の1・4ドームは、アントニオ猪木引退興行(98年4月)以来となる超満員が実現した。この勢いを止めるわけにはいかない。辻は「棚橋VSオカダほどのお客さんを呼ぶ力はまだ自分自身にはないと分かってます。でも目標としては新日本プロレスが一番勢いがあったころを超えたい。ケニーが相手なら、棚橋さんがメインで戦った時の数を超えることが目標ですね」と19年大会の3万8162人の動員を目標に設定した。
「AEWの選手が次に来るのは大会直前だと思うので、僕だけじゃなくドームの試合が決まった選手が一体となって盛り上げていく必要があるかなと思ってます。G1も去年よりお客さんが入って、少しずつ新日本プロレスも盛り上がってきている。新たな黄金時代をつくるつもりで僕は今戦ってます」。いつの時代も未来をつくる男は、過去と戦い、生きたいように生きる。












