南米版ビッグフットの子供が出現したのか――。アルゼンチン北西部トゥクマン州の農村部で、道を通っていた男性グループが、サトウキビ畑のそばにいる小さな黒い人影を撮影した。黒い小人のような姿で、伝説の獣人型UMA(未確認生物)を連想させる。アルゼンチンメディア「コンテクスト・トゥクマン」が10月29日、報じた。

 10秒ほどの動画は、TikTokユーザーによって投稿され、再生回数は60万回を突破。2万3000件以上の「いいね」が付くなど、大きな反響を呼んでいる。動画を巡っては、地元に伝わる伝説上の生き物ではないかとの声が上がる一方、単なる動物ではないかとする意見もあり、議論が巻き起こっている。

 動画には、農村部の道端にいる小さく黒っぽいシルエットが映っている。男性たちがその姿にカメラを向ける中、1人が「ドゥエンデだ」と叫んでいる。

 その直後、黒い人影は草木の茂る方向へ移動し、やがて草むらの中に姿を消した。映像はわずか10秒で、正体を特定するには至っていない。

 ドゥエンデとは、スペインや中南米の民間伝承に登場する小人や小鬼のような存在。人間にいたずらをすることもあると伝えられている。

 動画のコメント欄では、ドゥエンデのほか、南米の民間伝承に登場する「ウクマル」や「ポンベロ」ではないかとの説も飛び交った。

 ウクマルは、アルゼンチン北西部などに伝わる毛むくじゃらの獣人で、南米版ビッグフットとも呼ばれる。一方、ポンベロはパラグアイなどのグアラニー文化圏に伝わる小柄な精霊で、人間にいたずらをするとされる。

 あるユーザーは「本当にあんな姿なんです。誓って言います。母と私は実際に見たことがあります。まさにあの姿で、歩き方も同じ。体は黒く、頭がとがっているんです」とコメントした。

 ほかにも「ドゥエンデだ。私はラ・キアカで見たことがある。後をついてきて、その後もしつこくちょっかいを出してくるんだ」との声や、「ウクマルだ…。大きさからして、きっとウクマルの子供だろう」との推測も飛び出した。

 一方、こうした超自然的な解釈を否定し、単なる動物ではないかと考える人々もいた。「サルだよ」と断言するコメントもあった。

 果たして、サトウキビ畑に現れた黒い小人の正体は何なのか。いずれの説も確認されていないが、わずか10秒の映像が、南米に伝わる妖怪伝説を再び呼び起こしている。