ビッグフットの最も有名な映像をめぐり、撮影者ロジャー・パターソン氏の息子クリント氏が、父親への複雑な思いを明かした。マーク・エヴァンス監督の新作ドキュメンタリー映画「キャプチャリング・ビッグフット」は10月20日、米国の劇場とプライム・ビデオで公開予定。米紙ニューヨーク・ポストが先日、報じた。
1967年に撮影された59秒の無声映像「パターソン・ギムリン・フィルム」には、巨大で毛むくじゃらの生物が、カリフォルニア州ブラフ・クリーク近くの森をゆっくり歩く姿が映っている。
しかし、同作では、何十年も金庫にしまわれていた16ミリフィルムが登場する。そこには、毛むくじゃらの人物を撮影した〝リハーサル映像〟が収められていたという。フィルムの刻印から、撮影は1966年とみられる。約40秒の不鮮明な映像には、森を歩くビッグフットのような姿が映り、右肩越しに振り返るしぐさは、パターソン氏とボブ・ギムリン氏が1967年10月20日に撮影したとされる映像によく似ている。
このフィルムは2017年、1960年代にボーイングのフィルム部門で働いていたノーム・ジョンソン氏の娘、テレサ・ブルックス氏が発見。その後、ワシントン州のオリンピック・カレッジで教授を務めるブルックス氏から、同僚のエヴァンス監督に渡された。
クリント氏は同作で「これは聖杯のようなものです。父の映像をめぐるすべてが変わるでしょう」と語った。
また、母パティさんから、1967年の映像で着ぐるみを着ていたと長年主張してきたボブ・ヘイロニマス氏も、捏造に加わっていたと聞かされたという。
「それは、父が僕にウソをついていたということです。父は僕のヒーローでした」。クリント氏は涙をこらえながら語った。
母親は、真相を公表したいというクリント氏と連絡を絶ったという。クリント氏は、映像の権利収入が母親の唯一の収入源だとして、過去8年間、沈黙を守ってきたと説明。「うそつきでいるのは嫌です。もう真実を話す準備ができました」と明かした。
長年ビッグフットを追ってきたラリー・ランド氏は、新たな映像を見て「何年も探し求めてきた答えです。これは間違いなく捏造で、リハーサル映像です」と語った。一方、映像が捏造だったと知った時の心境については「深い喪失感があります。彼が多くの人の人生を変えたのです」と落胆をあらわにした。
同作は、映像をめぐる関係者の証言を紹介するもの。ビッグフットの実在そのものに結論を出すものではない。
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