米ニューヨーク州の湿地帯で撮影された謎の生物の写真が、「いったい何が写っているのか」をめぐって論争を巻き起こしている。この謎の存在は現在、「シラキュース・フィギュア(シラキュースの人影)」と呼ばれている。米メディア「グレイ・ニュース」が29日、報じた。

 民間のビッグフット調査団体「ビッグフット・フィールド・リサーチャーズ・オーガニゼーション(BFRO)」がフェイスブックで写真を公開したもので、K・Dというイニシャルで紹介されている女性(25)が8月10日に撮影した。

 BFROの報告書によると、K・Dは休日に、ニューヨーク州オノンダガ郡の田園地帯にある氷河によって形成された池と湿原へハイキングに出かけていた。午後1時ごろ現地に到着した際、駐車場にいたのは自分だけだった。池まで歩いて写真を撮っていると、水の中を歩く何者かに気付いた。池には「遊泳・水中歩行禁止」の看板が設置されていた。

シラキュース・フィギュア(BFROのフェイスブックから)
シラキュース・フィギュア(BFROのフェイスブックから)

 K・Dは最初、「裸の男」だと思い、不気味に感じたという。それでもスマホで何枚か写真を撮ったところ、その人物らしき存在が突然、頭をこちらへ向け、K・Dを見たという。

「ものすごく奇妙な見方をしてきたので、さらにゾッとしました」

 K・Dはすぐにその場を離れ、駐車場へ戻った。自宅に帰って撮影した写真を改めて確認すると、写っている存在が非常に奇妙な姿をしていることに気付いた。

「本当に人間ではないように見えました」

 2枚の写真には、池の岸辺で水の中を歩く、前かがみになった謎の存在が写っている。手前の背の高い草によって、その姿の一部は隠れている。1枚では水面を見下ろしているように見え、もう1枚ではK・Dの存在に気付き、カメラをまっすぐ見つめているように見える。

 BFROはシラキュース・フィギュアの正体について、まず「単に裸、あるいは上半身裸の男性が池で水浴びをしていただけ」という仮説を検討した。

 BFRO調査員のベン・Cは現地を訪れ、K・Dが撮影した写真を再現する調査を行った。

 ベン・Cによると、謎の存在がいた地点まで水の中を歩いて行くのは容易ではなかった。水中には障害物や木の根があり、さらに「腰の深さまで沈む泥の穴」があったからだ。身長183センチで運動能力のある成人男性のベン・Cでも、現場までたどり着くのに10~15分かかり、体には擦り傷までできたという。

 ベン・Cは報告書で「裸だったと推定される高齢男性にとって、これは驚異的な行動でしょう。そもそも、何のためにそんなことをするのでしょうか?」と疑問を呈した。

 また、再現撮影した写真との比較から、謎の存在は成人男性としては極端に小さいことも判明した。自分の身長を基準に計算したところ、シラキュース・フィギュアの身長は約145センチと推定されたという。

 ベン・Cは、この存在が「ビッグフットの子供」である可能性があると考えている。

 別の調査員マシュー・マネーメーカーは、写真で「たるんだ皮膚」のように見える部分について、実際には「水にぬれた体毛」ではないかとの説を示した。体が非常に小さいことから、調査員らは子供の個体である可能性があるとみている。

 BFROは現在も調査を続けている。