米国防総省は10月23日、トランプ政権のUAP情報公開制度「PURSUE(UAP遭遇事例に関する大統領機密解除・報告システム)」に基づき、政府が保有する「UFOファイル」第7弾として、28点の資料を公開した。動画はなく、すべてPDF形式の文書だったが、その中には、今年目撃された漆黒の三角形UFOの詳細が記されていた。米メディア「CBSニュース」が23日、報じた。

 国防総省が新たに公開した文書によると、米西部で今年6月、連邦捜査官らが、まったく音を立てず、排気ガスも出さずに、空中で静止した状態から猛スピードで飛び去る三角形の飛行物体に遭遇していた。

 三角形の飛行物体については、2つの文書に詳しく記録されている。一つは、国防総省の全領域異常解決局(AARO)が捜査官らから聞き取り調査を行った内容をまとめたメモ。もう一つは、捜査官らがFBI(連邦捜査局)に提出した署名入りの証言書だ。

 遭遇事件が起きた場所は、米西部の詳細が明かされていない「国家安全保障関連施設」の近くだった。

 捜査官らが調査担当者に語ったところによると、近くに配置されていた3人目の捜査官から謎の物体の存在を知らされたという。

 捜査官らは、物体をよりよく観察できる位置へ素早く移動した。そして、数マイル西方にある山の稜線の上空で、日没後の空の残光を背景に浮かぶ飛行物体を目撃した。

 捜査官らはFBIへの証言書で、次のように説明している。

「私たちは西の地平線を目視で確認し始め、ほぼ直後に、光を反射しない漆黒の大きな三角形の物体を発見した。その形状はデルタ翼型ドローンに最もよく似ていた」

「物体の翼幅は約2・7~4・6メートル、前後の長さは約1・8~2・7メートル、厚さは約30~61センチと推定した」

 FBIの文書には、目撃現場の様子や飛行物体の形状を示したイラストも含まれていた。

 一方、AAROの報告書には、物体の動きについて次のように記されている。

「未確認の飛行物体は、山の稜線の真上で、ゆっくりと制御された、完全に垂直な上昇を行っていた」

「物体は約61~91メートル上昇したが、その間、機体は傾いたり、揺れたり、ぐらついたりすることなく、姿勢を完全に一定に保っていた。光を反射しないつや消しの黒い外装は、継ぎ目や特徴のない一体化した形状を呈していた」

 調査担当者は、報告書に「上昇は完全な無音状態で行われた」と記している。

 また、捜査官らはFBIに対し、赤外線スコープで観察した際の様子を次のように証言した。

「物体は周囲よりも高温に見え、機体全体にわたって完全に均一な熱反応が確認された。しかし、目に見える排気ガスは一切なかった」

 AAROの聞き取り記録によると、物体は山の稜線から約61~91メートルの高さまで上昇すると、「瞬時に」動きを止め、空中で約20秒間静止した。その後、突然、猛スピードで飛び去ったという。

 その速度は「軍用戦闘機に匹敵する」と表現されており、捜査官らは数秒以内に物体を見失った。

 メモには「高速移動の段階でも、完全な無音状態が維持されていた」と記されている。

 さらに「衝突の痕跡、煙、粉じん、物理的な攪乱は一切観察されなかった。翌朝、峡谷の水路部分を地上から調査したが、残骸、地面の傷痕、植生の損傷などは発見されなかった」としている。

 AAROは、今回報告された現象について、米西部で報告されたほかの事例と形態的特徴や運動特性が非常によく一致していることから、「さらなる調査が必要である」と判断している。