【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#629】中世ヨーロッパで起こった「魔女狩り」はアメリカに飛び火し、ものすごい勢いで全米に広がっていった。特に17世紀、アメリカに移住したピューリタン(清教徒)たちは、主に彼らの植民地であったセイラムに居を構えることになった。やがて、住民の間に疑心暗鬼が広がっていき、悪名高き「セイラムの魔女狩り」という事件が起きてしまう。この事件により30人が有罪となり、19人が処刑された。

 インドの南部からパキスタンにかけて、また隣国のネパールにおいて、「魔女」と言うものが現在でも信じられている。もともとあった土着信仰と英国の植民地時代に伝わった魔女の考え方が根強く広がっているのだ。「魔女に魔法をかけられた」「ホウキにまたがった魔女に追い掛けられた」など、リアルな体験談が現在でも流布している。

 インドでは悲劇とも言える「魔女狩り」が現在でも起きている。2015月8月7日、ジャールカンド州の村落で、女性5人が「魔女」の疑いをかけられ、残酷にも殺害されるという事件が起きている

 5人は30代から50代にかけての女性であり、地域の農産物に呪いをかけ、不作という事態を招いたとされ、村人から集団で暴行を受け続け、ついには死亡している。驚くべきことに、集団暴行に加わった人間には現代的な高度教育を受けている者さえ見られた。これは現代の教育よりも、民間の信仰の方が強いという結果を表している。

 同国の犯罪統計によると、2000~2012年の12年間において殺害された女性の数は2097人にも上ると言われている。

 一方で、インドの自然と一体化した魔女的生活に憧れて現地に定着してしまう白人も存在する。今年7月、インド南部に位置するカルナータカ州で、人里離れた洞窟において、ロシア人女性が幼い娘2人とナチュラルライフを送っていたことが確認されている。この女性は2017年から洞窟で生活を始めたという。8年前にビザが失効していたことで、強制送還の手続きが行われている。