イタリアスポーツ界は新たな時代に突入している――。

 東レ・パンパシフィック・オープンテニス第6日(31日、東京・有明)、女子ダブルス準決勝が行われ、サラ・エラーニ、ジャスミン・パオリーニ組(イタリア)が、テレザ・ミハリコバ(スロバキア)、オリビア・ニコールズ(英国)組に6―4、6―0で勝利。パオリーニは試合後の会見で「WTAファイナルズ進出を成し遂げることができた。相手も素晴らしかったが、今日は私たちのベストを尽くし、勝利を掴むことができた」と振り返った。

 イタリア国家オリンピック委員会(CONI)が今月公表したリポートでは、2024年の国内競技登録者数においてイタリアテニス・パデル連盟が、1世紀以上にわたり首位を守り続けてきたイタリアサッカー連盟を史上初めて逆転したことが示された。テニス・パデル連盟の登録者は国内全競技者の20%を超えていることも明らかになった。さらに、伊経済紙「II Sole 24 Ore」の報道によると、2025年の連盟収益でもテニス・パデル側がサッカー連盟を上回ったという。

 これについて、パオリーニは「国内大会やイベントに多額の投資を行うなど、テニス連盟が素晴らしい仕事をしてくれたと思う。(世界ランキングで)男子1位のヤニク・シナーのような国民的英雄がいることも大きな後押しになっていて、彼以外の選手も素晴らしい結果を残している。今はみんながテニスを見ている」とコメント。「その盛り上がりの中にいられることをうれしく思うし、本当に喜ばしい」と笑顔を見せた。

 エラーニは「サッカーを上回るなんて普通は考えられないことだし、ここまでは想像できなかった」と驚きを口にする。ブームの要因については「パオリーニの言う通り、シナーが最大のカギになっている。昔はトップにいたのが女子中心だったが、今は男子も大活躍している。シナーに続く選手も良い影響を与え、全てが相乗効果となっている」と分析し、「テレビでも多くの試合が放送されていて、多くの子どもたちがテニスをしている。まさに素晴らしいムーブメントが起こっている」と母国の実情を明かした。

 イタリア国内でのテニス人気は今後も高まっていきそうだ。