義足のプロレスラーの谷津嘉章(70)が、愛知・名古屋アジアパラ大会の視覚障がい者柔道の視察に訪れた。
2019年に糖尿病の悪化により右ヒザ下を切断した谷津は、23年に日本障がい者レスリング連盟を発足。パラリンピックの正式競技入りを目標に掲げて都内でイベントも開催しており、21日には愛知県武道館で行われたアジアパラ大会の柔道を現地で見守った。
谷津は取材に「今回は国際大会の運営体制や会場プロデュースを中心に視察いたしましたが、現場に足を運んだからこそ見えてきた気づきが多くありました」と報告。
続けて「特に印象に残ったのは、会場のアクセシビリティに関する課題です。障がい当事者の観客の姿が想定よりも少なく感じられました。また、私自身がカメラやバッグなどの機材を持って観覧席へ移動する際、階段の昇降時にバランスを取るのが非常に厳しく、負担が大きいと実感いたしました。1階フロア周辺に、わずかでもスペースを確保した障がい者用の席が用意されていれば、よりスムーズで安全な観戦環境が整うのではないかと感じます」と指摘する。
その上で「国際大会ならではの厳重な運営体制も確認できました。会場への入場時には三重のセキュリティチェックが行われており、安全管理が徹底されていました」と警備面を評価した。
そして最後に「片道5時間をかけて現地へ赴き、直接肌で感じられたことは非常に有意義な経験となりました」と収穫を口にした。
障がい者レスリングの普及を目指す中、たしかな手応えを得たようだ。












