またしてもミス勃発だ。愛知・名古屋アジアパラ大会で国歌の取り違えが3件あったと、組織委会長代行の広沢一郎名古屋市長が21日の定例会見で明らかにした。

 パラテコンドーの表彰式で男子は台湾、女子はモンゴルの国歌を流すところを、いずれも誤ってイラン国歌を流した。女子は途中でイラン国歌を止めてモンゴル国歌を流し直した。座位バレーボール女子の中国―イラン戦前には中国国歌ではなく、誤って韓国国歌を流したものの、途中で気付いて中国国歌を流し直した。

 4日に閉幕したアジア大会では、ホッケー男子の韓国―バングラデシュ戦前に韓国国歌ではなく、北朝鮮国歌を流す事態が発生。再発防止に努めるも、アジアパラ大会でも不手際が露呈した。

 愛知県、名古屋市が中心となって組織委員会を結成。大手代理店が不在の中で運営を行ってきたが、ノウハウの欠如が露呈しているという。ある大会関係者は「例えばある会場の担当者を名古屋市のスポーツと全然関係ない部署の人がやっていた。『行ってこい』と言われたから『行ってきます』みたいな感じだと聞いている」と証言した。

 アジア大会では国歌の取り違えだけでなく、輸送ミスなども多発。スポーツを知らない担当者が現場にいればミスを誘発する可能性も高まる。別の大会関係者は「現場の動きは二転三転しているので…」と苦笑いを浮かべた。

 アジアパラ大会は24日に閉会式を迎える。残された期間で、さらなるミスが起きないことを願うばかりだ。