フィギュアスケート女子で2022年北京五輪代表のカミラ・ワリエワ(20=ロシア)は、再び〝鉄の女〟とタッグを組む道を選んだ。

 金メダル候補として挑んだ北京五輪ではドーピング違反が発覚した。4年間の資格停止処分を受けたが、現在は競技会に復帰。北京五輪時はエテリ・トゥトベリーゼコーチの指導を受けるも、25年4月からはスベトラーナ・ソコロフスカヤコーチの指導を受けていた。

 ところがロシアメディア「SPORT24」は「極めて予想外の移籍、いやカムバックだった。カミラ・ワリエワがエテリ・トゥトベリーゼのもとに戻った」と報道。その上で「これは単なる移籍ではなく、同世代で最も才能あるフィギュアスケーターの1人が、1つのキャリアに区切りをつけたのと同時に、全く予測不可能な新たな章を切り開く出来事である」と伝えた。

 ワリエワは26年ロシアジャンプ選手権で4回転トーループを決めるなど、ソコロフスカヤコーチと順調に復活ロードを歩んでいた。しかし、同メディアによると、今季のワリエワは調子が上がらず関係性に亀裂が生じた。

 さらにワリエワが今季得た中立選手(AIN)の資格を取り消される事態も発生した。タチアナ・ナフカ氏のスクールでソコロフスカヤコーチの指導を受けていたことが要因と判断。「ナフカ氏の下でこの状況に置かれることは、単に非効率的であるだけでなく、戦略的な行き詰まりを招くことになるだろう。野心を失っていないワリエワは戦う道を選んだ」と分析した。

 トゥトベリーゼコーチの門下生では北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)が結婚、出産を経て競技会に復帰した。デニス・テン記念大会で226・01点をマークして優勝。繰り上がりでグランプリシリーズ第3戦中国大会の出場が決まった。イグナトワと同様にワリエワは、氷上で輝きを取り戻すことができるのだろうか。