ポスティングシステムでのMLB移籍を容認された阪神・佐藤輝明内野手(27)が21日に球団や仲間たち、ファンへの感謝を述べた。在籍した期間は6年間となるが、球団に残した功績は計り知れず、背番号8が〝欠番化〟される可能性もささやかれている。

 夢舞台への道が開かれてから初めて公の場に立った佐藤は「まずはポスティングを容認してくださった球団関係者の皆さんに本当に感謝の気持ちを伝えたいなと思います」と切り出し「チームメートのみんなと本当にいい先輩後輩に恵まれました。いい関係を築けたのは一生続いていくと思う」と語り「甲子園の大声援っていうのは本当に世界一だと思う」と感謝を口にした。

 2023年に18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に貢献。昨季はリーグMVPに輝き、今季は史上9人目の3冠王に輝いた。阪神に在籍した6シーズンで通算803試合に出場し、163本塁打、518打点と文句なしの活躍。それとともに上書きしてきたのが「背番号8」の系譜だ。

「これまでどちらかといえば『8』はFAで来た選手とかに使われることが多かったけど、(佐藤が)新人の時からこの番号を与えられて完全の自分の番号にした」(球団関係者)

 その指摘通り、8番は生え抜きではなく〝外様〟の選手にあてがわれるケースが多かった。00年代以降はより顕著になり、佐々木誠(1999、00年)、片岡篤史(02~06年)、福留孝介(13~20年)などトレードやFAで加入した実績ある選手の番号となっていた。そうした流れの中で阪神の背番号8に、生え抜きスター選手の息吹を吹き込んだというわけだ。

 前出関係者は「いきなり永久欠番にするというわけではないだろうけど、バース以来の3冠王。8番が球団の中でもより大事な番号になったことは間違いない」と語る。来季以降、背番号8にふさわしい選手が現れるまで〝球団預かり〟となる可能性もありそうだ。

 阪神では往年のレジェンドである藤村富美男の「10」、村山実の「11」、吉田義男の「23」が永久欠番。03年と05年の2度のリーグ優勝に貢献し、1492イニング連続フルイニング出場の世界記録を樹立した鉄人・金本知憲の「6」が準永久欠番のような扱いとなっている。

 佐藤の後を継ぐような大物選手は登場するのか。背番号8の行方も注目される。