巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(30)が21日にキューバへ帰国した。

 移籍2年目の今季は57試合に登板してセ・リーグトップの42セーブを記録。3年連続4度目となる最多セーブのタイトルを獲得し「今年はWBCがあってチームの合流は遅れたが、成績も決して悪くなかった。トータル的にはいい年だったと思います」と今季を総括した。

 2017年2月に中日と育成契約を交わしてから来日10年目。9月10日の中日戦(東京ドーム)では、古巣を相手にNPB通算250セーブの偉業も達成した。ジャパニーズ・ドリームをつかみ取れた裏には「超」がつくほどのストイックな姿勢がある。

 ブルペンで出番に向けた準備を怠らないことは当然ながら、中日時代から書き続けている「野球ノート」の存在が圧倒的な投球を支えている。ノートにはその日の反省点や打たれた球種、コースなどが細かなラテン語の文字でびっしり。球団スタッフの一人も「いい意味で真面目すぎるよね」と目を丸くしてしまうほどで「中日で育成から入って一から日本野球を教え込まれたたまもの。マルティネスはキューバ生まれだけど、野球の知識はほぼメード・イン・ジャパン」と感銘を受けていた。

「練習のための練習は嫌。継続力というのは、練習のための練習をしないというところにある」(マルティネス)。史上最速となる411登板目で名球会入りを決めた剛腕は、3年ぶりのV奪回を目指すチームにとっても不可欠な存在だ。たゆまぬ努力が絶対守護神をさらなる高みへ押し上げていく。