プロ野球のドラフト会議が22日に都内で行われる。今年は全12球団が1位指名する選手を事前に公表しない13年ぶりの「隠密ドラフト」となり、スカウトたちの間では〝長期戦〟が予想されている。

 参加するスカウトの一人が「今年は間違いなく長くなりそう…」と漏らしたのは、各球団が指名する2位以下のインターバル。1位は各球団から事前に提出され、指名が重複すれば抽選が行われる。12球団の交渉権が確定すれば2位に移り、今季成績で下位球団からの指名となり、今年はパ6位の楽天、セ6位の中日の順。3位指名は逆の順番で上位球団から折り返し、4位以降も交互に繰り返していく。

 例年、2位以下のドラフト本番で見られるのはテンポ良く指名できず〝妙な間〟ができること。この現象についてNPBスカウトの一人は「テレビを見ている人も不思議に思ったりすると思うけど、簡単にいえば各球団が前日までに『これでもか…』と何パターンもシミュレーションした自分たちの流れが乱れている証拠」と打ち明けた。

 どれだけ想定してもドラフトは〝生き物〟。相手がいるだけになかなか思惑通りにはいかない。「自分たちの指名直前で別の球団に獲られてしまうケースはもちろんある。でも、そうなった場合を事前に想定していれば、時間もかからない。周りが気づくぐらい時間がかかるということは、そういうこと」(同)と解説した。

 近年は1位指名する選手を事前に公表する球団が複数あり、ある程度の予測をもとに進められた。だが、今年はすべてが白紙状態。想定外の事態が発生する可能性もあり、ドタバタに見舞われる球団も現れるかもしれない。