最後の最後で露呈したのは重度の〝テルモリ依存〟だった。阪神は17日の「JERAクライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第4戦・DeNA戦(甲子園)に5―8で敗れ、無念の終戦。ポストシーズン初となる3試合連続零封負けから一転して5得点を奪ったものの、日本シリーズ進出には届かなかった。
短期決戦で改めて浮き彫りになったのは、3冠王・佐藤輝明内野手(27)と森下翔太外野手(26)への依存度の高さだった。初戦から3試合連続無得点と、リーグ屈指の破壊力を誇った猛虎打線が沈黙。第2戦では第1戦で途中交代した佐藤がコンディション不良でベンチを外れ、森下も試合途中に右太もも付近を気にする様子を見せて交代した。
第3戦では主力2人がスタメンから外れる緊急事態に見舞われ、藤川球児監督(46)は1番・立石、3番・近本、4番・大山と大幅な打線の組み替えを余儀なくされた。しかし、主軸を欠いた打線は決定打を欠き、ホームベースが果てしなく遠かった。
打順を入れ替え、代役を起用しても2人の穴を埋めることはできず。皮肉にも佐藤、森下が揃った第4戦では5得点を奪ったが、離脱の影響を受けた3試合は計0得点。〝テルモリ〟への依存度の高さを感じざるを得ない結果となった。
それだけに気がかりなのが佐藤の去就だ。昨オフには将来的なポスティングシステムを利用したメジャー挑戦の意向を表明。佐藤は「まだ終わったばかりなので、何も言えないですけど」と話すにとどめ、嶌村本部長も「今日の時点で私の方からコメントはありません」と明言を避けた。それでも仮に流出となれば、猛虎打線に与える影響は計り知れない。
今回のCSでは、主砲の不在が打線に与える影響の大きさを見せつけられた。しかも佐藤のメジャー移籍が現実となれば、一時的な離脱では済まされない。主砲2人を軸に築き上げた強力打線も大きな転換点を迎えることになる。
球団初のリーグ連覇は間違いなく歴史的な偉業。だが、圧倒的な主軸のパワーが強さを支えた一方で、陰に隠れていた課題が最後の最後で噴出した。
3冠王のメジャー挑戦も見据える中、次世代の主軸をいかに育てられるか――。歓喜のV2から一転、ポストシーズンで突きつけられた課題は決して軽くはなさそうだ。












