圧倒的優位にも鷹は浮かれていない。ソフトバンクは14日から日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(みずほペイペイ)に臨む。先発陣は12日に本拠地で投手指名練習を行い、調整を進めた。日本ハムが同日のCSファーストステージ第3戦で西武を下し、3年連続の顔合わせが決まった。

 鷹に有利な材料がそろっていることは間違いない。日本ハムとの今季対戦成績は18勝5敗2分けと圧倒。特にCSの舞台となる本拠地では10勝1敗と大きく勝ち越した。レギュラーシーズンでは13ゲーム差をつけたため、今季から導入された「2勝アドバンテージ」が適用される。球団OBのひとりは「短期決戦はわからない」と前置きした上で「油断しない限り、やりにくさはない。普段通りの野球をすれば大丈夫ではないか」と鷹優位の見方を示した。

 それでも当事者たちに慢心はない。小久保裕紀監督(55)が以前から「3勝しないといけないのは一緒」と語るように、今季のCSファイナルは最大7試合制で、アドバンテージを含めた5勝先取が突破条件となる。ソフトバンクは2勝を与えられているが、実際に3勝する必要がある点は従来と変わらない。恵まれた条件を意識しすぎれば、気の緩みや余計な力みにつながる恐れもある。

 投手陣を管理する倉野信次チーフ投手コーチ(52)も投手運用について「6試合だろうが7試合だろうが、大変なのには違いない。(CSファイナルは)去年も6試合やっている」と説明。この日も「基本的には一戦必勝というか、トーナメントの気持ち」と改めて気を引き締めた。

 昨年は日本ハムに3連敗を喫して逆王手をかけられ、最終第6戦までもつれ込んだCSファイナル。「(気持ち的には)一番しんどい」との声も上がる難所であることに変わりはない。〝沈着〟の意識を貫き、再び日本シリーズへの切符をつかめるか。