日本ハム・清宮幸太郎内野手(27)がクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで「打撃」ではなく、まさかの「守備」で存在感を見せ始めている。
本来、清宮幸は放物線を描く芸術的アーチを含めた打撃が魅力だが、守備はお世辞にも「堅守」とは言い難い。今季もシーズンではリーグワーストの15失策を記録。しかも大事な試合でミスを犯すイメージもあるため、ナインからはたびたび「(守備の方で)気合を入れろ」と厳しい指摘を受けるほどだった。
だが、10日から始まったパ2位・西武とのCSファーストステージ(ベルーナ)ではその守備で好捕を連発させている。
特に11日の一塁守備は圧巻で、2回には三塁・野村からの難しいワンバウンド送球を巧みなグラブさばきで捕球。自軍1点リードで迎えた6回二死一、二塁の場面でも相手打者・石井の一、二塁間を抜けるライナー性のあたりを横っ飛びで好捕する美技を見せた。もし打球が抜けていれば、チームが同点に追いつかれ状況だっただけに、清宮幸の守備での貢献は小さくない。
新庄剛志監督(54)は試合後、この清宮幸の守備に関し「普通じゃないの?」とニヤリ。その上で「昨日は遠く(本職の一塁ではなく、左翼寄り)に離したからね。まあでも、今日はエラーしなかった。で、勝ちましたからね。明日は…中間(遊撃手付近)に守らせようかな(笑い)」。冗談交じりとはいえ、チームの選手会長の守備に目を細める。
当の清宮幸本人は試合後、報道陣に囲まれるや否や「これ、守備取材っすか? 珍しいですね」と苦笑い。それでも6回の好捕の場面について「やっぱり1点もやれないっていう状況だったんで。本当に捕れてよかったです」と満足げな表情を浮かべた。
打撃では10日からのCS2試合で計8打数1安打(2三振)と好調とは言い難いが、これだけ守備でチームに貢献できれば…。12日のCS第3戦では〝得意〟の打撃でチームに勝利を呼び込めるか。期待は高まるばかりだ。












