ソフトバンクはシーズン最終戦となる5日の楽天戦(楽天モバイル)に1―3で敗れ、ペナントレースを91勝49敗3分けで終えた。リーグ3連覇を決めても手を緩めず、9、10月は18勝6敗1分け。小久保監督は「選手の力じゃないですか」とナインをたたえた。

 今季からCSファイナルステージに導入されたのが、条件付きの「2勝アドバンテージ」制度。鷹もリーグ制覇後は、その条件を満たすべく2位に10ゲーム差をつけることを目標に定め、見事に2勝のアドバンテージを確保した。そのため、優勝後もスタメンにはベストメンバーが名を連ねることがほとんど。選手のタイトルやコンディション管理も考慮する必要があり、リーグ制覇後に「若手を試す」機会は限られた。指揮官も「ルールが変わったので、それは仕方ない」と説明。チームの目標を考えれば当然の判断だった。

 そんな中、最終戦ではシーズンの大半をファームで過ごした若手も仙台に合流し、後半から途中出場。わずかではあるものの「一軍の空気」に触れた。ドラフト5位ルーキーの高橋隆慶内野手(24)は二軍で98試合に出場してきたが、5試合目となった一軍の舞台で失策を記録。打席でも見逃し三振に倒れた。「二軍で当たり前にできてやっと一軍で勝負になる。能力も実力もまだまだ。一軍で(試合に)出るとよりそのことを実感できる。よりやらないと」と刺激を胸に刻んだ。

 他球団と比べても厚い選手層を誇るホークス。だが今季は、開幕時に不在だった正木が大ブレークを果たし、控えだった2年目の庄子も83試合でスタメン出場するなど、チャンスをつかみ取った若鷹もいる。球団に成長を促されるだけでなく、自ら勝負の土俵に立てる選手になる――。7日からは宮崎でフェニックス・リーグが開幕する。来季へ向け、若鷹の〝逆襲〟が始まる。