わずかな「足の動き」が、世界一3連覇を狙うドジャースの命運を左右しかねない。ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで〝ボーク判定〟が思わぬ火種となっている。
敵地ミルウォーキーで11日(日本時間12日)に行われた第1戦では、両軍の投手によるけん制プレーで判定が分かれ、米メディア「ファンサイデッド」運営のドジャース専門サイト「ドジャース・ウェイ」も一夜明けた12日(同13日)、波紋の広がりに注目した。
発端は4回表だ。ブルワーズの先発ジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)が、ドジャースの一走、T・ヘルナンデスをけん制で刺したかに見えたが、審判はボークを宣告。アウトは取り消され、走者には二塁への進塁が認められた。地元ファンは判定に猛反発したものの、この回は無得点に終わった。
ところが、6回裏には逆の光景が広がった。ドジャースの2番手左腕アレックス・ベシア投手(30)が先頭バウアーズを四球で歩かせた直後、けん制で誘い出して二塁でタッチアウト。今度はベシアの動作にボークを疑う声が上がったが、ボークは宣告されなかった。ともにドジャースに有利な裁定となったことで、釈然としない空気が残った。
この〝不公平感〟に拍車をかけたのが、「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏だ。ベシアのけん制場面を自身のX(旧ツイッター)に投稿し「ボーク?」と疑問を投げかけたことで、判定を巡る議論がSNS上でも過熱した。
同サイトは、ボークの判定には審判の判断が大きく影響すると指摘。「審判は自分たちの味方かもしれない」というメッセージがドジャースに送られたと分析する一方、判定への不満がブルワーズの闘争心に火をつける可能性もあるとみている。
第1戦はブルワーズが2―1で先勝したが、シリーズは長丁場。わずかな判定の積み重ねが、両軍の駆け引きや集中力に影響しかねない。マウンド上の〝一歩〟を巡る神経戦が、3連覇への道を思わぬ方向にねじ曲げるかもしれない。













