ドジャースが11日(日本時間12日)から始まるブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズを控える中、大谷翔平投手(32)の起用法が大きな注目を集めている。

 直近で出場した7日(同8日)のブレーブスとの地区シリーズ第4戦では3打数無安打、1四球、1盗塁。ポストシーズン全体では4試合に出場して打率1割5分4厘と調子が上がらず、打順は定位置だった1番を外れて「2番」「5番」「4番」と日替わり状態となっている。そのため、米メディアやファンからは先発起用そのものを疑問視する厳しい意見も上がる。

 そうした中、9日(同10日)に米ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」に出演したMLBを代表する敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏はこう断言した。

「ドジャースは今後も彼を起用し続けるだろう。第3戦では5番に下げたが、第4戦では4番に据えた。チームは最適な組み合わせを探るため、打順を調整しているところ。彼を埋もれさせるわけにはいかない。ある年、ジョー・トーリがアレックス・ロドリゲスにやったように、彼に8番を打たせるわけにはいかない」

 2006年のヤンキースでは当時指揮を執っていたトーリ監督が、看板打者のA・ロッドが不振だったことから打順を4番から8番まで降格させた。その結果、チーム内に〝ひずみ〟が生まれ、関係性が悪化したとされる。安易な決断はドジャースの崩壊を招きかねないと警鐘を鳴らした格好だ。

 また、ローゼンタール氏は大谷の状態について「第4戦では四球を選び、盗塁も決めて1得点を挙げた。少なくとも彼の動きは以前より良くなっている」「第1戦や第2戦に比べてボールに対応しようとする姿勢が改善された。それもまた心強いことだと思う」と上向いていると分析している。

 爆発的な打撃でワールドシリーズの2連覇に貢献してきた大谷。目覚めの時が待たれる。